玉野で朝食を楽しむ♪ちょっと早起きして、旅の前に美味しい朝食を。

玉野市は、岡山県の南端に位置し、瀬戸内海の美しい自然に恵まれた、風光明媚で温暖な気候の港町です。
個性的な魅力を持つ、瀬戸内海の島々へ出発する玄関口としても多くの人に活用されている宇野港周辺には、美味しい朝食が食べられるお店が点在しています。
徒歩5分圏内はもちろんのこと、レンタサイクルを使い、ちょっと足をのばして潮風を感じながら行くお店など、魅力的な朝食を提供しているお店があります!!
瀬戸内海の島へ出発する前に、美味しい朝食を、玉野で食べてみませんか?(*^-^*)

 

＜この特集でご紹介する店舗＞

 

「名古屋式モーニングとこだわりコーヒーが楽しめる『喫茶キンバリー』」

岡山県で瀬戸内海の島々へ渡る玄関口となっているのが玉野市の宇野港。
その宇野港の最寄駅、通称うのみなと線「宇野駅」から徒歩５分ほどの場所にあるシェアショップuzで『名古屋式』のモーニングを提供しているのが、『喫茶キンバリー』だ。
店主の出身地である名古屋では、ドリンクを注文するとハーフサイズトーストとゆで卵が無料でついてくるモーニングサービスが一般的。
けれど、玉野にはモーニングができるお店自体少なく、もちろん『名古屋式』のサービスがついてくるところもない。

「近くにモーニングできるところがなければ、自分で作ろう。」
そんな思いからオープンを決めたと店主は話す。

モーニングは『名古屋式』のほか、ドリンク代に数百円プラスすることで様々な具材の乗ったトーストを用意している。自家製粒餡とバターの乗った『小倉トースト』、程よい塩気にとろりとしたチーズが朝からリッチな気分にさせてくれる『ベーコンチーズトースト』など、定番メニューとして用意しているトーストは全部で4種類。

中でも、たっぷりと玉子フィリングが詰まった『たまごサンド』が人気で、完売してしまう日もあるほどだとか。

ドリンクはコーヒーからフレッシュジュースまで１３種類が揃っている。
特にコーヒーは「焙煎してから一週間以内の美味しい豆の時期を楽しんで欲しい」という思いから、お店近くのコーヒー焙煎所『COFFEE ROAST 3710』で豆を仕入れているという。
豆はその時々に合わせ店主自ら選んでいるため、お店に行くたびに違う味が楽しめる。
また、７回の試作を重ねてついに完成したオリジナルの『キンバリーブレンド』は、飲みやすさや喉越しにこだわり、飲んだ後の甘みと香りが特徴。程よい酸味は朝飲むのにぴったりの一杯となっている。

コーヒーのカップにもこだわり、名古屋の陶器メーカー『Noritake』を使用している。
美しいカップで飲むコーヒーはモーニングをさらに高級感あふれるものにしてくれる。

店内はゆったりとした音楽が流れており、つい時間を忘れてくつろいでしまう。店主の人柄も魅力的で、来店するたびに新しい発見や出会いがあり、何度も足を運びたくなる。

瀬戸内の島々へ渡る朝は少し寄り道をして、そんな『喫茶キンバリー』で過ごしてみるのはいかがだろう？

宇野駅から徒歩2分、喫茶キンバリーの詳しい情報は、下記からご覧ください。

■営業時間・・・7:00～10:00
■定休日・・・月・木曜
■喫茶キンバリー(shareshop_uz)

 

 

「35年間愛される老舗店のモーニング『時代屋』」

岡山県玉野市で市民の買い物の中心地となっているショッピングモール「メルカ」。
宇野駅から徒歩１３分、玉野市役所のすぐ隣に位置するメルカの１階に『時代屋』はある。

『時代屋』は1985年創業の老舗のカフェで、以前は宇野駅からほど近い商店街、築港銀座に店舗を構えていた。
1993年のメルカ開業時から出店しており、現在はメルカ店のみ営業。
2017年のメルカ改装の際に、席数も増え、明るくより落ち着ける空間になった。

一押しのモーニングセットはホットサンド、サンドイッチ、トーストの３種類。
それぞれにミニサラダとミニヨーグルト、ドリンクがついて５８０円（税込）と、とてもリーズナブル。

さらにホットサンドとサンドイッチは、具材をタマゴ、ハム、ポテトサラダの中から選ぶことができる。
１番人気はホットサンドで具材がポテトサラダの組み合わせ。ポテトサラダは商店街で出店していた時からの定番商品とのことで、どこか懐かしさを感じさせる味が今でも人気だ。
セットでついてくるミニヨーグルトにはブルーベリーのソースがかかっており、ほんのりとした甘味がとても爽やかだ。
ミニサラダもついていて、とても健康的なバランスのメニューという印象を受けた。

セットのドリンクはコーヒー、紅茶（それぞれホットとアイスあり）、オレンジジュースの計５種類を用意。
おすすめは自家焙煎した豆「時代屋ブレンド」を使ったホットコーヒー。

コロンビアスプレモという豆をベースにしたオリジナルのブレンドで、コク・苦味・酸味のバランスがよく、軽快な味わいが特徴。
時代屋ブレンドの他にも、ブレンドコーヒー２種類、定番コーヒー７種類とそれぞれ豆を用意している。
各コーヒー豆は、社長自ら、その豆にあった煎り具合を見極めながら焙煎している。
豆は１００gから販売もしており、気に入ったコーヒーの味を自宅でも気軽に楽しむことができる。

コーヒーは注文が入ってから、お店中央にあるカウンターでサイフォンを使って丁寧に淹れられるため、雑味のないコーヒーが味わえる。

お店の中央カウンターでコーヒーを淹れる様子を見学するのもお店に来る楽しみになるかもしれない。

『時代屋』では、モーニングだけでなく、ランチメニューも充実している。
創業時から変わらないこだわりの自家熟成カレーや、玉野市ご当地グルメの「たまの温玉めし」などを提供。
35年間、地元の人々に愛され続ける味をぜひこの機会に楽しんでほしい。

宇野駅から徒歩13分、カフェレストラン時代屋の詳しい情報は、下記からご覧ください。

■営業時間・・・9:30～20:00
■定休日・・・不定休
■カフェレストラン時代屋

 

 

「レンタサイクルで出発♪ゆったりとした月曜日の朝ごはん「月日」」

玉野市玉２丁目。宇野駅から車で10分、レンタサイクルで約20分ほど走ったところにある閑静な住宅街に『月日』はある。
古いタバコ屋の建物を改装して作られた『月日』はコミュニティスペースとして2020年6月にオープンした。
ランチ営業の他、月曜日のみ「ほっとひといき朝ごはん」を料理長のミカさんが提供している。

月曜日、多くの人は2日間続いた休日が終わり、また仕事や家事・勉強など忙しい１週間が始まる日。
忙しくてなかなかゆっくり朝ごはんを食べる暇がなかったり、食が細く朝ごはんを食べられないという人がいる。
そんな人にゆっくりと、せめてお味噌汁だけでもいいから、朝ごはんを食べて、１週間を乗り切る力をつけて欲しいとミカさんは話す。

朝ごはんは地域で採れる旬の野菜を中心に作られる、ごはんとお味噌汁の和朝食。
あえて地元の人もなかなか使わない食材を使うこともある。

そこには地域で取れた野菜を使い、その野菜を作った農家さんへ還元をしたいという想いが込められている。
さらに今後は日本の行事食を取り入れた朝ごはんのメニューを考えているという。
行事食とは、季節ごとの年中行事やお祝いの時に食べられる、旬の食材が使われた特別な食事。
一般的なものでいうと、お正月に食べられるおせち料理や、冬至の日に食べられるかぼちゃだ。
行事食に込められた思いや、日本の文化、さらにその地域独特の行事食を大切にしていきたいという。

店内は、土間スペースと２部屋の座敷が用意されていて、畳の引かれた一室では中庭の景色が楽しめる。
地域の方にもらったという花々が花瓶に生けられ、縁側を飾っていた。

のんびりとした空気の中、朝ごはんを食べていると、一人また一人とお客さんがやってきた。
常連のお客さんなのか、レコードを持参しており、しばらくするとビートルズの音楽が店内に流れ始めた。
すると、自然とお客さんとミカさんの会話が盛り上がって、さらにその輪が他のお客さんにも広がっていく。
そこには初めて会った人同士のはずなのに、無理することなく会話を楽しむ姿があった。

「普段朝の時間は一人の時間をゆったり楽しんでいく方が多い。こうやって常連さん同士、初めて会った人同士が自然と会話を楽しんでいる事もある。」
とミカさんは笑顔で話す。

閑静な住宅街にある『月日』だからこそ流れる無理のないゆったりとした空気感。
いつもとは違う月曜日の朝ごはんをぜひ体験してほしい。

宇野駅からレンタサイクルで約20分、community lab 月日 tsukihiの詳しい情報は、下記からご覧ください。

■営業時間・・・7:00～11:30
■営業日・・・朝ごはんの提供は、月曜日のみ
■community lab 月日 tsukihi

 

企画構成・・・玉野市観光協会企画情報室
取材協力・・・ライター「大原　彩」